マンガで世界を変えようとした男 ラルフ・ステッドマン (2012):映画短評
マンガで世界を変えようとした男 ラルフ・ステッドマン (2012)相手の話を聞くときにいちばん大事なこと。
『ビートニク』『GONZO』『ドアーズ/まぼろしの世界』と続く「ジョニー・デップのサブカル研究シリーズ」最新作……とでも勝手に銘打ちたくなるドキュメンタリー。今回は『ラスベガスをやっつけろ』『ラム・ダイアリー』の原作者ハンター・S・トンプソンの盟友ラルフ・ステッドマン。風刺マンガを武器として世界を撃つ、過激な作風の裏にある温厚な人柄を紹介する。
「アートはトリックだ。イベントが発生するんだ」と語りながらの創作風景も見ものだが、ジョニデのインタビュアーぶりも凄い。リラックスして一見何もしていないのだが、ステッドマンに100%の尊敬を捧げているのがわかる。すると自動的に向こうから胸襟を開くのだ。
この短評にはネタバレを含んでいます