ライヴ (2014):映画短評
ライヴ (2014)アイデア賞! 角川映画よ、永遠なれ!
これは笑ったなあ。角川文庫創刊65周年記念作品ってことで山田悠介原作×井口昇監督というワケわからんコラボ企画になってるわけだが、なんと原作の文庫本がそのまま劇中デスレースの攻略本として使われるという……。確かに惹句通り「メタ・エンタテインメント!!」。つーか、大人の事情を逆手に取った合法闘争的な仕事の見本!
状況や設定をわざとらしく説明する井口流の台詞回しが超ハマるのも「メタ」だから。全体は往年の角川映画へのオマージュ、あるいはパロディなのだが、「イヤ~ン」的なお色気&特殊造型師・西村喜廣によるスラッシャーと、実は永井豪イズムあふれまくった作風。『おいら女蛮』(06年)と二本立てで観たい!
この短評にはネタバレを含んでいます