おとなの恋には嘘がある (2013):映画短評
おとなの恋には嘘がある (2013)人のゴミは誰かの宝、ということはままあります。
恋愛が面倒くさいのか、結婚年齢上昇中。でもこの映画を見れば、酸いも甘いも噛み分けた大人だからこそできる恋もあると思うはず。主人公エヴァは大学入学直前の娘を持つバツイチで、パーティーで会った同じ境遇のアルバートと意気投合。美男美女ではないドレイファスとガンドルフィーニだから物語にリアリティが加わる。お互いに最初から持ち札をさらし、妙な見栄や気取りは不要。自分を身の丈以上に見せるのは疲れると知る大人の緩やかな交際がチャーミングだ。強面なガンドルフィーニが見せるテディベア的魅力が効いている。運命の恋なんてそうそう転がってないし、 いい年になったら“人のゴミは誰かの宝”と開き直るのがいい。
この短評にはネタバレを含んでいます