サボタージュ (2014):映画短評
サボタージュ (2014)犯罪と戦う英雄たちのダークサイド
一人また一人と無残に殺されていく麻薬捜査局特殊部隊の面々。果たして、犯人は麻薬組織の殺し屋なのか、それとも…?ってな具合に、犯罪アクションに猟奇サスペンスを絡めた変化球的な作品だ。
還暦をとっくに過ぎたシュワちゃんに代わって、派手なアクションは主にアラフォーの後輩たちが担当。中でも、男勝りのビッチな女捜査官を演じるミレイユ・イーノスの変貌ぶりは少なからず驚きだ。
危険な任務と荒んだ環境のストレスに日夜晒される捜査官たち。そんな彼らの内に秘めた心の闇を、事件の背景に織り交ぜた脚本は悪くない。ただ、謎解きの構成がわりと大雑把なため、真相へ近づくに従って尻つぼみになるのは惜しまれる。
この短評にはネタバレを含んでいます