レクイエム 最後の銃弾 (2013):映画短評
レクイエム 最後の銃弾 (2013)香港映画は死んじゃいないぜ!
3人の男の友情と裏切り×潜入捜査モノという、使い古されたネタにも関わらず、“21世紀の『男たちの挽歌』”の触れ込みもダテじゃない、男騒ぎの香港ノワールである。序盤戦はクールな刑事ドラマだが、野郎3人が少年時代にどハマリした武侠ドラマ主題歌の合唱から次第にヒートアップ。その熱量は同楽曲の現代アレンジが流れるクライマックスでMAXに達し、アドレナリン分泌からの男泣き。香港映画では異例の134分という長尺だが、内容も盛りに盛った1.5本分。「お笑いウルトラクイズ」のシミュレーション風ワニワニパニックなど、いきなりすぎる力技展開を含め、改めて香港映画の醍醐味を堪能できる一本といえる。
この短評にはネタバレを含んでいます