神様はバリにいる (2014):映画短評
神様はバリにいる (2014)面白い実話がすなわち面白い映画になるとは限らず
バリ島で成功した日本人実業家“アニキ”の実話をベースに、借金を背負ったドン底のダメ女が、偶然出会ったアニキから人生を切り開く秘訣を学んでいく。
確かに、チンピラまがいなアニキの破天荒キャラはユニークだし、当たり前のことを当たり前に語った彼の成功哲学は、ビジネスのみならず生き方の基本を明快に謳っているという点で耳を傾けるに値するかもしれない。
とはいえ、原作の主人公を女性に変えたというストーリーに面白みは全く感じられず、コメディを狙いすぎたヒロイン&ストーカー男のキャラ設定にも安易な作為性が目立つ。そのせいでアニキの人物像まで嘘っぽく見えてしまうのは本末転倒だ。
この短評にはネタバレを含んでいます