ブラック・ハッカー (2014):映画短評
ブラック・ハッカー (2014)カルト路線を突っ走るイライジャ・ウッドのビザールな最新作
リメイク版「マニアック」以降、カルト臭のプンプンするインディーズ映画への出演が相次ぐイライジャ・ウッドの最新作は、「ABC・オブ・デス」にも参加していたスペインの鬼才ナチョ・ビガロンドによる、これまたビザールなサイコ・サスペンスだ。
ストーリーは「裏窓」のサイバー版。パソコンで憧れのスターの私生活を覗き見する内気な青年が、気が付くとストーカー犯罪に巻き込まれていく。
あらゆるハッキング技術を駆使して物語が展開するため、本編の大半がパソコン画面。次々と飛び出す複数のウェブカメラ映像による複雑な同時進行は斬新だが、そのせいで二転三転するどんでん返しが呑み込みづらいのは玉に瑕かもしれない。
この短評にはネタバレを含んでいます