間奏曲はパリで (2014):映画短評
間奏曲はパリで (2014)酸いも甘いも噛み分けた大人の不倫ロマンス
いわゆる主婦の不倫ドラマなのだが、この手のよろめきもの(死語)にありがちな暗さや湿気は殆どなし。意外にも軽やかで洒落た大人のラブロマンスに仕上がっている。
一見すると平凡だけど幸せな結婚生活を送っているヒロインだが、蓋を開ければ些細な不平不満がチリのように堆く積もっている。そんな彼女が気晴らしのつもりで出かけたパリ旅行で、いけないと思いつつもひと時の夢を見たくなってしまうわけだ。
明るくて賢くて分別のある主婦の揺れ動く女心もさることながら、そんな彼女の浮気を知った旦那のちょっと切ないリアクションにキュンとする。そりゃ不倫は悪いことだけど、でも人間ってそんな単純な生き物じゃないしね。
この短評にはネタバレを含んでいます