クリミナル・アフェア 魔警 (2014):映画短評
クリミナル・アフェア 魔警 (2014)性悪説に迫るダンテ・ラム監督のけれん味を味わって
警察ものが得意なダンテ・ラム監督だからハードボイルドな銃撃戦などを期待したら、意外や心理サスペンスのパートが大きい。彦祖演じる警官デイヴと邪悪な強盗ホンとの “命の貸し借り”が鍵になるのかと思わせつつ、デイヴの過去のトラウマと強欲な強盗団をからませる大胆な展開がけれん味たっぷり。さすがです。そして、やっぱり見るべきは、監督のミューズ、ニック・チョン! 優しそうに見えて、実は目が笑ってない怖い男を演じさせたら天下一品。驚愕のラストで主役のお株をヒュッとさらっていくのも納得なのだ。
この短評にはネタバレを含んでいます