クロスロード (2015):映画短評
クロスロード (2015)動機はなんであれ世界に目を向けることは大切
ボランティア活動に否定的な青年カメラマンが、キャリアアップのため青年海外協力隊に参加したところ、派遣先のフィリピンで途上国の厳しい現実を見て心動かされていく。
基本的には青年海外協力隊のPR映画。しかし、世界にはぬるま湯に浸かった日本人の常識や倫理観の通用しない国があること、高い理想や正義感だけでは太刀打ちできないものがあることなどもきっちり描かれている点は特筆に値するだろう。
牧歌的な田園風景と過酷な貧困の混在するフィリピンの光と影を捉えた映像も美しい。ご都合主義的なツッコミどころも多々あるが、たとえ動機は不純でも世界に目を向けて視野を広げることが大切だというメッセージには共感できる。
この短評にはネタバレを含んでいます