ミッシング・デイ (2014):映画短評
ミッシング・デイ (2014)作り手の懐事情が丸見えです
子宝に恵まれないアメリカ人夫婦が、南米の養子縁組詐欺グループのカモにされた挙句、元締めと実行犯の内部抗争に巻き込まれてしまう。
発展途上国の深刻な人身売買問題を背景にした社会派サスペンスだが、どうやらVOD配信用に作られたらしく、ジョン・キューザックにライアン・フィリップ、レイチェル・レフィブレなど中堅俳優を揃えてはいるものの、見た目の安っぽさは如何ともしがたい。
でも最大の問題は、これみよがしな詐欺にホイホイと騙されていく主人公夫婦の信じられないような軽率さ。コスト削減を最重要視したとしか思えない陳腐な展開を含め、なるべく楽しようという作り手の思惑がモロバレだ。
この短評にはネタバレを含んでいます