人生の約束 (2016):映画短評
人生の約束 (2016)竹野内と江口、役柄を交換したほうが良かったのでは?
人情とビジネスを対立事項として描くこと自体、いささか時代遅れに過ぎるこの作品。共同創業者である親友を非情にも(これが理不尽なのかも疑問だ)追い出したらしきIT社長が、その友人が亡くなるやいとも簡単に改心(?)し、悔悟の念をよりにもよってブログにアップする…って、あまりに軽薄。しかも社長に反感を持っていた親友の故郷の人々はそれを読むや一朝にして「俺たちも繋がるぞ~!」と意気軒昂…って、あまりに単細胞(社長は親友の弔問の後すぐに地元の娘・小池栄子をデートに誘うような奴だぞ!)。殴ったり殴られたりでわだかまりが解消するような情感表現も、やたら大仰なだけの音楽も大時代的だ。
この短評にはネタバレを含んでいます