ピッチ・パーフェクト2 (2015):映画短評
ピッチ・パーフェクト2 (2015)ライター2人の平均評価: 4
フュリオサ大隊長を蹴散らした、悪ノリ“べラーズ”
彼女たちが卒業を控えようが、舞台が世界大会になろうが、監督が毒舌解説者役のエリザベス・バンクスに代わろうが、悪ノリ“べラーズ”は健在! ブラックなセリフ回しは前作以上だ。そして、冒頭の下ネタ・サプライズに始まり、無礼講な新歓パーティ、深夜のフリースタイル・バトル、決勝大会でのサプライズ演出と、しっかり前作の構成を踏襲しながらも、確実にアップデート。相変わらず、時代を超越した楽曲のセレクトはツボりまくるが、ドラマとともにポイントになるのはオリジナルの大切さ。名曲「Flashlight」を武器に、彼女たちはどう未来に立ち向かうか。アダム・ディヴァイン演じるバンパーら、卒業組のその後、も笑えます。
"よい子"不要の痛快女子力ムービー!
ド直球の女子の友情ものだが、クサくならないように細心な注意が払われている。そのために、下ネタを大量投下、司会者コンビは政治的に正しくない発言大会、女子たちもマジにビッチだったり、かなり変人だったりして、いわゆる"よい子"はいない。ヒロインがションボリしているときに、その親友が「私の自信をあげる」と言って、自分の体をさわった手を相手の体にこすりつけ、それに感動するだけならクサくなるところを、そのうちヘンなところにもさわっちゃって2人で大笑いして、クサくならない。監督は女優エリザベス・バンクス。彼女が「チャーリーズ・エンジェル」リブートの監督候補になっているのも納得の、痛快女子力ムービーだ。