ハーバー・クライシス 都市壊滅 (2014):映画短評
ハーバー・クライシス 都市壊滅 (2014)ライター2人の平均評価: 3
特殊ミサイルに、殺人ウィルスと、大風呂敷広げすぎ!
アクション畳み掛けで、台湾映画がアート系や青春モノだけじゃないことを魅せつけた前作『~<湾岸危機>』。香港アクション(特にベニー・チャン監督作)リスペクトに身震いしたが、今回の続編では相棒にケニー・リンを迎え、『ライズ・オブ・シー・ドラゴン』の珍コンビ復活。前作で結婚を誓ったダーフー&シャオチンの再登場も嬉しいが、調子に乗ってハリウッドを意識したか、名スタントマン、ジャック・ギルを招聘。『ファイナル・デッド~』な冒頭は見事だが、その後、特殊ミサイルやら、殺人ウィルスやら、あまりに大風呂敷を広げすぎた展開となり、もはや許容範囲オーバー。テロ組織の首領のキャラも微妙で、残念ながら前作には及ばず。
スペクタクルな見せ場は盛りだくさん
台湾の人気ドラマ『ブラック&ホワイト』の映画版第2弾。架空の大都市を舞台に、イケメン刑事コンビが大規模なテロ計画に立ち向かう。
台湾映画史上最高額の制作費を投じただけあって、冒頭から鉄道大爆破などスペクタクルシーンのオンパレード。ノリ的には『あぶない刑事』×『リーサル・ウェポン』×『24 -TWENTY FOUR-』。スピード感満点のめまぐるしい展開はサービス精神旺盛だ。
その一方でCGの仕上がりは雑だし、ストーリーや設定上のツッコミどころは満載だし、良くも悪くも日本のテレビ局企画ものに通じるお手軽さは否めず。特殊工作員役のシュウ・ジエカイは主演コンビを食うくらいカッコいいけどね。