ターボキッド (2015):映画短評
ターボキッド (2015)『デス・ロー』後夜祭は、これにキマリ!
オーストラリア映画界が放った『マッドマックス2』×『BMXアドベンチャー』を始め、『デッドリー・フレンズ』『ラジオアクティブ・ドリーム』まで、子供心をくすぐる80`s映画オマージュの洪水に感涙。さらに、過去の面影皆無なマイケル・アイアンサイドの登場や、ときに歯止めがきかなくなる演出など、単なる憧れだけじゃなく、しっかり原体験を経て、骨の髄までどっぷり浸かった人間だからこそ撮れた、“大きなお友達”のためのお祭り映画である。電子音に乗せ、善玉も悪玉もみんな全力でチャリを漕ぎまくるユルユルな展開も含め、井口昇監督作ばりの愛らしさに溢れ、『怒りのデス・ロード』の後夜祭的なノリで楽しむのがベターだ。
この短評にはネタバレを含んでいます