モーターズ (2014):映画短評
モーターズ (2014)作り手の肉体と魂が丸ごと映画になってるような。
まるで監督・渡辺大知という人間の肌触りにそのまま出会えるような秀作。きっと黒猫チェルシーのファンも、『色即ぜねれいしょん』の乾純しか知らない人も、本人にタッチしたような親しみを感じると思う。まさに映画は人なり、の好例!
寒い日の冒頭から男たちのウダウダ感がたまらない。バイク。ドレッシングかけた牛丼。ロックンロールのヴァイナル・レコード。そしてマドンナ的なお姉さん(木乃江祐希)がひとり。いや~、男はつらいよ。主演・渋川清彦が抜群!
作風は長崎俊一の初期作なども連想したが、もっと不器用なボンクラ不良の世界で人懐っこい。そんな中、COMPLEXの「Be My Baby」はめっちゃウケた(笑)。
この短評にはネタバレを含んでいます