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サクラメント 死の楽園 (2013):映画短評

サクラメント 死の楽園 (2013)

2015年11月28日公開 100分

サクラメント 死の楽園
(C) 2013 SLOW BURN PRODUCTIONS LLC
なかざわひでゆき

人民寺院をモチーフにしたカルト教団の凄惨な末路

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 南米の奥地で共同体を営むカルト教団に潜入した取材班が、一見すると平和そうなコミュニティの恐るべき実態を目撃する。あの人民寺院による大量集団自殺をモチーフにした実録系ホラーだ。
 監督は筆者も敬愛する鬼才タイ・ウェスト。ご都合主義やセンセーショナリズムを一切排したリアリズム志向の演出は健在で、不穏な空気を漂わせながらじっくり不安と恐怖を積み重ねていく。実在するウェブメディアの取材レポートという形をとったPOV形式も功を奏している。
 ラストの凄惨な集団自殺の地獄絵図も、衝撃的であると同時に切なく悲しい。これを機に、同監督の最高傑作『The House of the Devil』も日本公開を!

この短評にはネタバレを含んでいます
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