ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る (2014):映画短評
ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る (2014)山本直純と歌いたくなる邦題だけれど。
ただ単にリハーサル風景やコンサートの模様、団員たちの素顔を追いかけたりするようなありきたりな構成ではないクラシック・ドキュメンタリ。コンセルトヘボウはきっかけに過ぎず、各々の都市に暮らすそれぞれ異なった音楽への思いを抱える人々(コンサートの観客でもある)の物語がむしろメインだ。そのエピソードのひとつひとつに、オケ団員の熱いコメントが直截的間接的に絡むのだけれど、それもまた絶妙。でもコレ、クラシックに詳しくないひとにまで十全に伝わるかなあ。あと数分加えれば、と思う個所多数。原題が「コンサート50回で世界一周 (勿論「80日間~」の洒落) 」という割には3カ所だけ、というのもちょっと寂しい。
この短評にはネタバレを含んでいます