みんな好いとうと♪ (2016):映画短評
みんな好いとうと♪ (2016)これぞ、由緒正しきアイドル映画!
“ロコドル主演で、ご当地映画を撮る”、かなり正しい企画。意外な優等生キャラで坂井朝香が健闘するなか、やっぱりメンバーの演技力はまだまだだし、彼女たちに解散宣告する運営が津田寛治しかいないわ、タイアップのピザを高校に出前するわと、ツッコミどころ満載。だが、役柄とシンクロする彼女たちの汗と涙と情熱は、スクリーンを通して十分伝わってくる。メンバー全員にスポットが当てられないなか、完全に出オチな伊藤麻希の扱い方なども見事。96分後には観客をLinQファンにさせてしまうマジックもあり、一部で支持された『ガールズ・ステップ』より遥かにカタルシスを感じさせる、まさに「由緒正しきアイドル映画」である。
この短評にはネタバレを含んでいます