暗殺 (2015):映画短評
暗殺 (2015)オールスター韓流エンタメの極み
日本統治下の京城潜入を命じられた、男女3人の特殊部隊。そこに二重スパイと賞金稼ぎが入り乱れる、いかにも『10人の泥棒たち』のチェ・ドンフン監督作。花嫁衣裳にガーターベルト、メガネ姿と、前作に続きチョン・ジヒョンの魅力が炸裂するなか、やはりオ・ダルスがおいしいところ取り。『ジャッカルの日』から『灰とダイアモンド』まで、思わずニンマリの名作オマージュに加え、三越百貨店の襲撃シーンには香港ノワールの匂いがプンプン。『ドラゴン怒りの鉄拳』からおなじみの日本人描写もあり、反日映画と捉えられがちだが、ご都合主義な展開からファンタジーになっていることもあり、『イングロリアス・バスターズ』のノリに近い。
この短評にはネタバレを含んでいます