カンパイ! 世界が恋する日本酒 (2015):映画短評
カンパイ! 世界が恋する日本酒 (2015)日本酒文化の豊かさと奥深さが分かる秀作
世界的な和食ブームも手伝ってか、最近は海外でも日本酒を嗜む人が確実に増えた。これは、そんな今のサケ・ルネッサンス最前線を捉えつつ、日本酒に人生を捧げた人々の生きざまを通してその魅力に肉薄するドキュメンタリーだ。
中心となるのは海外進出にも積極的な岩手の五代目蔵元、日本人以上に大和魂を持つイギリス人の杜氏、そして日本酒の魅力を世界に発信するアメリカ人ジャーナリストの3人。難しい専門知識や用語などはとりあえず置いておいて、なぜ彼らがそこまで情熱を傾けるのか、その核心に迫ることで日本酒文化の豊かさや奥深さを分かりやすく伝える。近頃の世界が賞賛するニッポン!みたいな自画自賛とは一線を画す秀作。
この短評にはネタバレを含んでいます