ダーティー・コップ (2015):映画短評
ダーティー・コップ (2015)ベガスで一番悪い奴ら
どんなジャンルの作品であれ、なぜか相性がいいニコ・ケイとラスベガス。カジノがまったく登場しない本作もご多分に漏れず、飄々としながら狂気へと走っていく汚職警官を怪演してくれる。マフィアの金庫破りという展開もあり、70年代のドン・シーゲル監督作のようなB級クライムアクションの匂いを漂わせるなか、長編初監督となるアレックス・ブリューワー兄弟による映像&音楽センスは光るものがあり、ジョン・ワッツのように“気付いたら超大作に抜擢”という可能性も大。決して派手さはないが、ラストも含め、ボディブローのようにジワジワ効いてくる。ただ、ちょっと期待していたジェリー・ルイスの出番、あまりに短すぎねぇか?
この短評にはネタバレを含んでいます