ホドロフスキーの虹泥棒 (1990):映画短評
ホドロフスキーの虹泥棒 (1990)やたら豪華キャストな奇才のミッシングリンク!
イアン・デューリー(「Sex & Drugs & Rock & Roll」)も出演していた幻の一本が日本公開! 長生きはするもんだよ。プロデューサーと揉めまくった等、いわくつきのメジャー資本作だが、蓋を開ければ充分な面白さ!
狂った大金持ちに扮するクリストファー・リーが「ワルキューレ」を流し、シンバルを叩く序盤から強烈。そして『アラビアのロレンス』『将軍たちの夜』のオトゥール&シャリーフが下水道で暮らしてる!
やはりディケンズの系譜というか、基本は英国的な寓話世界だが、独自の感覚や毒物が混入。『リアリティのダンス』と併せれば「喜劇作家としてのホドロフスキー」という主題が浮上してくるだろう。
この短評にはネタバレを含んでいます