覆面系ノイズ (2017):映画短評
覆面系ノイズ (2017)まさに少女漫画から抜け出してきたかのようなキャスティング
現在の日本の漫画原作の実写化は、良くも悪くもまず原作のビジュアルに近づけることを無視できないが、その点でのキャスティングは大成功。しかしながら本作は、ヒロインが「一度聴いたら忘れられない人を虜にする歌声」という設定も重要。中条あやみの歌声は悪くはないのだが、作品全体を牽引していくには若干物足りない。音楽が題材の場合、歌唱力を重視してミュージシャンをキャスティングする場合もあるが、その判断は難しいところ。本人が歌うリアルさや劇中バンドをデビューさせる話題性もあったと思うが、MAN WITH A MISSIONによる曲がいいだけに、いっそ歌声はプロのミュージシャンによる吹替でも良かったのでは…。
この短評にはネタバレを含んでいます