めだまろん/ザ・レジデンツ・ムービー (2015):映画短評
めだまろん/ザ・レジデンツ・ムービー (2015)いろんな意味でレジデンツらしさが味わえる
対象がどういうものなのかを描くのではなく、映画を見る者が対象についていろんなことを考えてしまうように作られている。そんな映画の作り方が、この覆面バンドのあり方とどこかシンクロしているように感じさせる。このユニークな集団を映画にするなら、まったくのフェイク・ドキュメンタリーにしてしまうなど、もっとトンデモナイやり方もありそうなところを、あえて本作のような正攻法のドキュメンタリー形式にするところも、この集団らしいのかもしれない。とはいえ、画面に提示されるさまざまな情報を見ていると、どこかに虚構が紛れこんでいるだろうとも思わせられる。画面を見ながらいろんな意味でレジデンツらしさが味わえる。
この短評にはネタバレを含んでいます