ウィンター・ドリーム 氷の黙示録 (2016):映画短評
ウィンター・ドリーム 氷の黙示録 (2016)'80年代スピリット溢れる極寒世界の世紀末アクション
環境破壊によって地球が雪と氷に覆われた近未来で、極寒にも耐えうる労働力として開発されたミュータントが反乱を起こし逃亡。特殊部隊が討伐に送り込まれるも、やがて政府の隠蔽する反乱事件の真実が明かされる。
ビジュアル的にはアルトマンの『クインテット』×『プレデター』×『ブレードランナー』。テーマ的には『ニューヨーク1997』といったところか。役者は地味だし演技も玉石混合、脚本の粗も目立つが、全編に漂う’80年代的なB級エンタメ・スピリットには捨てがたい魅力がある。超低予算のインディーズ映画ながら、安っぽさをあまり感じさせないのは立派。これが長編処女作のジョーイ・カーティス監督は今後要注目だ。
この短評にはネタバレを含んでいます