西遊記2~妖怪の逆襲~ (2017):映画短評
西遊記2~妖怪の逆襲~ (2017)いちばん笑えるのは、エンドロール後!
設定は前作の続きながら、スー・チー演じる段以外、ほぼキャスト入れ替わり。チャウ・シンチーも、恩師ツイ・ハークに監督をバトンタッチするなど、“意地でも続編を撮らない”スタンスは変わらず。比丘国が舞台の今回は、競作ではコン・リーが演じた白骨夫人=小善に『人魚姫』のリン・ユンを配し、紅孩児の造形など、まさにおもちゃ箱をひっくり返したようなヴィジュアルが目を引く。とはいえ、笑えるのは一行が見世物として小銭を稼ぐ導入ぐらいで、その後は空回りの連続。とにかく道教用語から生まれたオリジナルキャラ・九宮真人演じるヤオ・チェンの存在感が薄く、エンドロール後の“お楽しみ”も、半ばヤケクソ気味に見えるのは気のせい?
この短評にはネタバレを含んでいます