キングス・オブ・サマー (2013):映画短評
キングス・オブ・サマー (2013)10代の頃、自分だってああしたいと思ったことがあるかも
別に不幸なわけではないけれど親に小さな不満を持っている高校生男子が、森の中に自分たちだけの秘密の家を建て、自給自足で自由に生きる。そんな最高の夢を実現させてみた主人公たちに心を躍らされる一方、大人としては、彼らを心配する家族の姿に胸が痛む。そこに、恋と友情の問題も出てくるのだ。それらを、とても共感できる、温かい形で描くのが今作。アメリカ公開は2013年。その後、 ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督や主演のニック・ロビンソンは超大作で大ブレイクしたが、今初めて見たならば、助演にも「この人が出ていたのか」というサプライズがあるはず。青春時代の複雑さとほろ苦さに、いい感じで胸が締め付けられる。
この短評にはネタバレを含んでいます