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プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード (2016):映画短評

プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード (2016)

2017年12月2日公開 103分

プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード
(C) TRIO IN PRAGUE 2016
なかざわひでゆき

プラハの美しい街と建造物が見どころの華麗な歴史メロドラマ

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 モーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』には実在のモデルがいたのではないか?という仮定に基づいた歴史メロドラマ。プラハを訪れたモーツァルトは、前途有望な新進歌手スザンナに惹かれるものの、そんな彼女に権力を笠に着た暴君サロカ男爵の毒牙が迫る。
 さながらモーツァルト版『恋するシェイクスピア』。ハーヴェイ・ワインスタインも真っ青なセクハラ親父、サロカ男爵の極悪非道な厭らしさは強烈だが、ストーリーそのものは割とありきたりだ。
 ただ、古都プラハでロケされたゴージャスで華やかな映像美は素晴らしいし、ヴィスコンティの『夏の嵐』さながらのオーセンティックなオペラ・シーンも見応えがある。

この短評にはネタバレを含んでいます
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