クイーン 旅立つわたしのハネムーン (2014):映画短評
クイーン 旅立つわたしのハネムーン (2014)さまざまな経験が人生を豊かにしてくれるよね
婚約者に捨てられた女性が新婚旅行で行くはずだったヨーロッパへ一人で旅立つ、と聞くと負け犬感満載な話に思えるが、非常に小気味いい味わいだ。ヒロインは保守的な家庭で育ったお嬢様で、ヨーロッパで体験するカルチャー・ギャップに困惑する物語の序盤はかなりイライラさせられる。ところが旅先で出会った人々や文化に触発されながら徐々に自信を持ち始め、本当の自分に覚醒する姿がとても自然でチャーミングで、女性でなくとも共感する人は多いだろう。表情や行動がどんどん変化し、前向きになっていくヒロインを演じたK・ラーナウトのほぼ独り舞台だが、見ている側の気分を上げてくれるのは間違いなしの好演だ。
この短評にはネタバレを含んでいます