V.I.P. 修羅の獣たち (2017):映画短評
V.I.P. 修羅の獣たち (2017)北からやってきた最凶・最悪の要人
『ベテラン』のような財閥の御曹司ネタも尽きたか、容疑者は北朝鮮No.2の御曹司というヤバさ。しかも、ワケあって、南の国家情報院が保護しなきゃいけない展開は、『殺人の告白』に近いもどかしさだ。小遣い稼ぎで出たと思われるピーター・ストーメア演じるCIA要員も胡散臭く、『新しき世界』のパク・フンジョン監督ブランドは健在。とはいえ、もっとサクサク進みそうな話を重厚な演出とトゥーマッチな劇伴で、じっくり魅せるところは賛否分かれるところ。猟奇犯罪を繰り返す容疑者を演じるイ・ジョンソクが南の人間に見えないのはリアルさを回避したものだと思われるが、それでもドン引きする残酷描写が用意されているので要注意だ!
この短評にはネタバレを含んでいます