スカイライン-奪還- (2017):映画短評
スカイライン-奪還- (2017)ライター2人の平均評価: 3
R・ハリーハウゼン風なロボット(?)に首ったけ
前作のヒットを受けた続編製作に7年かかったが、物語自体はタイムラグ無しというのがユニーク。前作で脳みそを吸い取られてエイリアンになったジャロッドも活躍するし、F・グリロ演じる刑事とその息子の父子関係で人間性を演出しているのは、製作に回ったストラウス兄弟の成熟かも。今回は人類の抵抗がメインで、宇宙船が墜落したラオスでは人類の存亡をかけたバトルが発生。技術的に進歩しているはずのエイリアンにガチンコな戦いを挑むのが『ザ・レイド』シリーズのI・ウワスイ&Y・ルヒアンなのも燃える! クライマックスで登場するロボット(?)が一見、R・ハリーハウゼン風で、肩透かし感があるのもOK!
『ザ・プレデター』以上の大味感に酔え!
前半こそ、主人公がドラ息子を持つ刑事に代わっただけの地球侵略モノだが、いきなりの急展開。前作のエンドロールで流れ、「それ見せろよ!」と誰もがツッコミを入れたイラストが、ついに実写化! ベトベトかつホコリっぽい宇宙船内でのバトルが展開されたかと思えば、『ザ・レイド』の最強シラット・コンビが待ち受ける「ラオス編」に突入。ムダ遣いされた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の憂さ晴らしにしか見えない2人に加え、タンクトップもホームレスも総動員で暴れまくる。良くいえば、『エイリアン2』的正しい続編だが、まさかの「NG集」まで、大味感を笑い飛ばせる人向けの怪作である。