閃光少女 (2017):映画短評
閃光少女 (2017)エモさ炸裂!中国版・和楽器バンド物語
音楽学校における「花男」的スクールカーストに始まり、伝統音楽部の揚琴奏者であるメガネっ子が二次元の住人とユニット「2.5次元」を組み、意識高い西洋音楽部に戦いを挑む“バンド版「海月姫」”。要は中国版・和楽器バンド誕生物語だが、歴女的発想やアイドルグループSINGや中国版初音ミク“洛天依”も登場するコミコンなど、進行形のオタク文化をこれでもかと描写。特別出演のイーソン・チャンを挟んで展開される廊下演奏バトルは鳥肌モノだ。それでいて『ピッチ・パーフェクト』な王道さに加え、中国の青春映画にありがちな湿っぽい展開がほぼないなど、名プロデューサー、ビル・コンらしい意欲作といえる。
この短評にはネタバレを含んでいます