バスキア、10代最後のとき (2017):映画短評
バスキア、10代最後のとき (2017)その頃のニューヨークの熱気を体感
10代のバスキアを描くドキュメンタリーだが、彼だけではなく、彼がいたその頃の空気を描く。監督は、ジム・ジャームッシュ監督のパートナーでもあるサラ・ドライヴァー。彼女が当時NYに住んでいた友人たちの協力を得て、彼ら自身の体験や記録映像を交えて描く画面からは、70年代末~80年代初頭のNYの気配、アートと音楽とフィルムのシーンが混然一体となっていき、アーティストたちがフォームにこだわらなくてもいいのだと確信して動き出す、その頃の熱気が立ち上ってくる。
ちなみに当時の映像や写真にはパティ・スミスなど著名人が多数写っているが、字幕は出ないので画面に目を凝らそう。
この短評にはネタバレを含んでいます