マチルド、翼を広げ (2017):映画短評
マチルド、翼を広げ (2017)9歳の女の子が生き延びる方法を教えてくれる
小さな女の子と言葉を話すフクロウの可愛いお話かと思ったら、描かれているものがとんでもなく深い。9歳の少女が2人で暮らす母親は、情緒不安定で突然学校に来るかと思えば家に帰ってくることを忘れたりするが、少女はそんな母親を否定せず、彼女を愛し、彼女と2人の生活を守ろうとする。そこから逃げず、しかし潰されずに生き延びようとする。すると、彼女が無自覚なまま持っていてそのために使える力、"想像力"が発動する。そして、フクロウが話し出す。しかしそうしながらも、無意識が浮上する夢の中では、自分が水の中に沈んでいる姿を見ずにはいられない。それでも生き延びる方法を、この女の子が教えてくれる。
この短評にはネタバレを含んでいます