サイバー・ミッション (2018):映画短評
サイバー・ミッション (2018)ライター2人の平均評価: 2.5
アクションシーンは格闘というよりもダンス
元天才ハッカーのオタク青年(ハンギョン)が覆面捜査官としてサイバー犯罪の世界に足を踏み入れ、謎の日本人ビジネスマン(山下智久)の悪だくみを阻止しようとする…という中国・香港合作のアクション映画なのだが、とにかくいろんな意味で軽い!犯罪映画としての薄っぺらさは、まあ、中国当局の検閲を考慮してのこと(それが中華系エンタメ映画最大の弱点でもある)と考えれば納得も出来ようが、格闘というよりもダンスに近いアクション・シーンの迫力のなさは如何ともしがたい。ちっとも痛そうじゃないんだもん(笑)。とりあえず、ハンギョンや山下智久の熱烈なファン向け、といった感じでしょうかね。
ハッカーも体力がないとサバイバルできません!?
世界最高峰のセキュリティシステムをハッキングする悪事に加担することになったハッカー青年の運命やいかに? 本来ならばハラハラな展開だが、青年を裏社会に引き込む凄腕ハッカー役が人気俳優R・ヴォーンなので先の展開は読める。なので、答え合わせを楽しむのが正解だろう。ネット社会に潜む危険はすでに描き尽くされた気もするが、切った張った系アクション満載なのが素晴らしい。ハリウッド大作もこなすアクション監督だけに高層ビルや車を使った派手なアクションをこれでもかとぶち込んでくる。ハンギョン演じる主人公がハッカーとは思えない体力の持ち主でよかった? 山下智久の徹頭徹尾クールなヒールぶりもお見事!