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たちあがる女 (2018):映画短評

たちあがる女 (2018)

2019年3月9日公開 101分

たちあがる女
(C) 2018-Slot Machine-Gulldrengurinn-Solar Media Entertainment-Ukrainian State Film Agency-Koggull Filmworks-Vintage Pictures
山縣みどり

命を紡ぎ、つなぐのは大地と女性と実感

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

環境保護というヘビーなテーマに女としての決断も絡んだ物語をおとぎ話風コメディに仕上げたB・エルリングソン監督の才気にしびれた。主人公ハットラが非常に魅力的で、ガンジーとマンデラ氏を尊敬しながらも武闘派に転じた心境に共感。子供たちの未来のためにも、今でしょ! 民族衣装の女性や楽隊が奏でる音楽で主人公の思いを伝える愉快な演出で和ませつつ、彼女の葛藤を掘り下げる展開にジンとなる。青みがかった氷河や苔むす大地、手付かずの温泉などなど、ヒロインが守らんとするアイスランドの自然を写し取った映像は圧巻。野性味のある美しい風景を見て、死ぬまでに一度は訪れてみたい土地の上位に躍り出た。

この短評にはネタバレを含んでいます
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