悪霊館 (2018):映画短評
悪霊館 (2018)後半はまんま『エクソシスト』の焼き直し
なんとも古式ゆかしいオカルト映画である。幼い頃に母親が失踪してアル中DV男の父親も後に死亡、さらに姉が大学へ進学したことから叔母に預けられた女子高生が、久しぶりに生まれ故郷の田舎町へ戻ったところ、まるで彼女の帰還を待ち構えていたかのごとく悪魔に取り憑かれてしまう。…ということで、後半はまんま『エクソシスト』の焼き直しなのだが、作品全体としては信仰心をテーマにしたホームドラマといった印象で、どことなくクリスチャン向け啓蒙映画のような様相を呈している。恐怖演出も大人しめなので、ガチなホラーを期待するとちょっと肩透かしかも。『カイルXY』のマット・ダラスが出ているのは懐かしい。
この短評にはネタバレを含んでいます