生理ちゃん (2019):映画短評
生理ちゃん (2019)ライター2人の平均評価: 3
「ひとパー」の演出家がポップに魅せる
かなり思い切った危険な企画だが、監督はこれまで「人は見た目が100パーセント」「隣の家族は青く見える」など、これまで女子目線のドラマを手掛けてきた品田俊介だけに、童貞くんや性欲くんなど、ブサカワな被りモノも含めて、ポップかつキャッチーに魅せ切る75分。コメディエンヌ対決としては、『一週間フレンズ。』で演じた図書委員を成長させたような、こじらせ女子役の伊藤沙莉の存在感が圧倒的であり、「いっき」などのレトロゲーム好き&コスモ星丸Tシャツも違和感なし! 一方で、シングルファーザーと娘のエピソードはベタすぎるうえ、男性キャラがあまりにステレオタイプすぎた感アリ。
際どいけれど、生々しくない
なかなかに際どいテーマですが、思いのほかにポップに楽しめます。
生理が来るときはチャイムを鳴らし、重いときには物理的のしかかって重い。程よいディフォルメが、性別を問わず楽しめる作品に仕上がっています。
75分というタイトな上映時間ということもありますが、とてもテンポが良く、品田俊介監督はこれが長編初監督作品ということですが今後が楽しみです。
二階堂ふみ、伊藤沙莉という二人のヒロインが絶妙なコメディエンヌぶりを見せます、
伊藤沙莉の早口毒舌は大いに笑わせてくれます。