あいが、そいで、こい (2018):映画短評
あいが、そいで、こい (2018)ガキたちがまさに青い空と海のなかで生きている!
高校最後の夏休み。まっすぐに感情をむき出しにする4人組のガキども。秘密を抱えた留学生ヒロイン。海。イルカ。いかにも青春映画の定番的設定ではあるが、ヒロインが吐く「ガキは嫌い」という台詞含め、いくつかのリフレインがピリリと効いていつしか胸がキュンキュンしてくる。自然を美しく捉えたキャメラ、弦楽四重奏の音楽もいい。このほろ苦くも爽やかなタッチ、ヒロインの設定も含め、上質な青春ものを伝統的に放ちつづける台湾映画へのシンパシーかも。ガサツだがピュアな主人公・高橋雄佑、マジで台湾生まれかと思わせる小川あんは勿論いいが、とりわけ主人公の幼馴染・中垣内彩加は素晴らしいコメディエンヌになるかも。
この短評にはネタバレを含んでいます