ホームステイ ボクと僕の100日間 (2018):映画短評
ホームステイ ボクと僕の100日間 (2018)原作知らなくても(あるいは嫌いでも)大感動のラスト。
原作「カラフル」はやはりヒロインの設定が当時としても納得できなかったのだが(正直かなり不快感あるし)、そのあたりも含め原作からの巧みなアレンジに感心。『バッド・ジーニアス』でも悪役ながらチャーミングな顔を見せたティーラドンや、純真なる故に傷を得た複雑な乙女心を初々しく演じるBNK48のチャープラン(初演技とは思えん!)はじめ、若い俳優陣の真摯さがいい。ホラーを出自とする監督らしく大いにミステリアス、かつ多ジャンルをミックスしつつも死生観をぐっと打ち出した演出も、現在のタイ青春エンタテインメントの洗練さを示す的確さだ。青春の輝かしさ、憧憬といったものが集約される最後のマスゲームに感動。
この短評にはネタバレを含んでいます