ジョン・デロリアン (2018):映画短評
ジョン・デロリアン (2018)ゲス男にも見抜かれるカッコつけ男のダメさが切ない
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場したかっこいい車を作ったエンジニア、J・デロリアンが巻き込まれたコカイン密輸スキャンダルの裏側に唖然とする実話ドラマ。セレブを宣伝に利用し、美容整形や作り話で飾り立てたデロリアンの実態がダメすぎて笑える。薬物密輸でFBIに目をつけられたゲス男にまで同情される始末だ。ダメ男同士の奇妙な絆が切なくも滑稽だが、演じるL・ペースが生真面目すぎて、笑いのツボを損なったのが残念なり。ゲス男役のJ・サダイキスとスイッチしたほうがしっくりきたかも。実話『バリー・シール』といい、本作といい、CIAやFBIって逮捕件数がポイント制なのかと疑いたくなった。
この短評にはネタバレを含んでいます