魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち (2017):映画短評
魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち (2017)ロシア民話の世界に魑魅魍魎がうごめく怪奇幻想譚
ソビエト時代から隠れた「ファンタジー映画大国」であるロシアが放つ、虚実入り乱れる怪奇幻想譚。あの世界的な文豪ゴーゴリが実は霊感能力を持つ魔界探偵だった!という設定のもと、帝政ロシアの秘密警察で働くゴーゴリが、辺鄙な農村地帯を恐怖に陥れる黒騎士の謎を追いつつ、ヴァンパイアや魔女などの魑魅魍魎と対峙していく。どことなくティム・バートンの『スリーピー・ホロウ』を彷彿とさせつつ、ロシア民話の世界さながらの美しくも幻想的なビジュアルに引き込まれる。CGのクオリティもハリウッドばりで、残酷描写や性描写もなかなか刺激的だ。(ムービープラスにて全3部作を4/15~4/16に一挙放送)
この短評にはネタバレを含んでいます