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マーダー・ミー・モンスター (2018):映画短評

マーダー・ミー・モンスター (2018)

2019年11月15日公開 110分

マーダー・ミー・モンスター
(C) Copyright 2018 CRUACHAN S.R.L / ROUGE INTERNATIONAL / UPRODUCTION / CINESTACION
なかざわひでゆき

奇妙な味わいのアルゼンチン産アートハウス系ホラー

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 アンデス山脈の荒涼とした辺鄙な田舎で、陰惨な連続猟奇殺人事件が発生。すぐに容疑者は捕まるものの、しかし犠牲者はいずれも首を食いちぎられおり、担当警官は人間ではない“何か”の仕業を疑う。唯一の手掛かりは、錯乱した容疑者が耳にする「我を殺せ、怪物よ」という謎の言葉だった。カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品されていることからも想像つくように、実験的な色合いの強いシュールなアートハウス系ホラーといった印象だ。雰囲気的には『ボーダー 二つの世界』を彷彿とさせる。かなりスローペースなうえに難解な部分も多いので賛否は分かれると思うが、陰嚢と女性器を合体したようなモンスターの造形はユニーク。

この短評にはネタバレを含んでいます
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