マーダー・ミー・モンスター (2018):映画短評
マーダー・ミー・モンスター (2018)奇妙な味わいのアルゼンチン産アートハウス系ホラー
アンデス山脈の荒涼とした辺鄙な田舎で、陰惨な連続猟奇殺人事件が発生。すぐに容疑者は捕まるものの、しかし犠牲者はいずれも首を食いちぎられおり、担当警官は人間ではない“何か”の仕業を疑う。唯一の手掛かりは、錯乱した容疑者が耳にする「我を殺せ、怪物よ」という謎の言葉だった。カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品されていることからも想像つくように、実験的な色合いの強いシュールなアートハウス系ホラーといった印象だ。雰囲気的には『ボーダー 二つの世界』を彷彿とさせる。かなりスローペースなうえに難解な部分も多いので賛否は分かれると思うが、陰嚢と女性器を合体したようなモンスターの造形はユニーク。
この短評にはネタバレを含んでいます