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ドミノ 復讐の咆哮 (2019):映画短評

ドミノ 復讐の咆哮 (2019)

2020年2月14日公開 89分

ドミノ 復讐の咆哮
(C) 2019 Schonne Film IVS
斉藤 博昭

冷静な評価を超えて「三つ子の魂百まで」なデ・パルマらしい

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

7年前の前作『パッション』以上にデ・パルマの「原点帰り」が濃厚。ベタにサスペンス感を高めるピノ・ドナジオのスコアの入れ方や、何かを目撃した瞬間の顔のアップのスロー映像、双眼鏡の使い方など、『殺しのドレス』から『ボディ・ダブル』あたりのスタイル、空気感で迫ってくる。はっきり言えば、現代の映画とは思えない味わい。俳優の演技もどこか心ここにあらずなのは意識的? そんな時代がかったノリが、ISISも絡む現代の犯罪劇と結びつき、不思議なムードを漂わせる。デ・パルマのファンなら、決して憎めない逸品。スプリットスクリーンも使った映画祭シーンなど、ほくそ笑んで撮ってる巨匠の顔が想像でき、妙にテンション上がる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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