エキストラ・バージン ~世界一のオリーブオイル~ (2018):映画短評
エキストラ・バージン ~世界一のオリーブオイル~ (2018)地方振興のヒントも! 一大オリーブオイル生産地の挑戦
年齢を重ねると口が肥えてくるものだが、初日に摘んだオリーブのみを絞ったオリーブオイルを初めて味わった時は衝撃的だった。色は緑。口に含むとフレッシュな果実の香りと味が広がり、料理の味がアップするだけでなく、そのまま呑める。それが本作に登場するスペイン・ハエン県のオリーブオイルだった。この早摘みのオイルは、スペインでは常識の味だったのかと思いきや伝統と風習を打破する挑戦だったことを本作で知る。ただ作品としては盛り込み過ぎ+構成に難あり。味が伝わりにくいのも歯痒い。しかし土地の歴史から丁寧に紐解いている点は興味深く、改めてオリーブオイルと公衆浴場を広めたローマ帝国の偉大さを実感するのであった。
この短評にはネタバレを含んでいます