STAND BY ME ドラえもん 2 (2020):映画短評
STAND BY ME ドラえもん 2 (2020)しずかちゃんの女神っぷりが際立つ
「のび太の結婚前夜」を描いた前作から6年後、ようやくオリジナルで描かれる結婚式のエピソード。とはいえ、このシリーズの醍醐味は泣けるエピソードのリミックスであり、今回も「おばあちゃんの思い出」に加え、「ぼくの生まれた日」「45年後」と、抜け目ないセレクト。しかも、タマシイムマシンや入れかえロープなどの地味すぎるひみつ道具の使い方に、伏線回収の巧さと、とにかく脚本がよく練られている。大人向けとして、『TENET』ばりに入り組んだ時間移動を難なく見せる面白さもあるが、のび太の言動に問題アリなのは前作と変わらず。そのぶん、しずかちゃんの女神っぷりが際立っているので、プラマイゼロというべきか。
この短評にはネタバレを含んでいます