ブラックシープ (2006):映画短評
ブラックシープ (2006)ピーター・ジャクソン初期作品のファンにもおススメ!
海外ではすでにカルト化しているキウイホラーの名作が、製作から実に14年の時を経てついに本邦初公開。ニュージーランドののどかな牧草地帯を舞台に、遺伝子操作で狂暴化したヒツジたちが次々と人間を襲い、噛まれた人々も獰猛なヒツジ・モンスターに変身する。基本路線は『プロフェシー/恐怖の予言』とか『ピラニア』の系譜に属するネイチャー・ホラーだが、どこかトボケた味わいといい、シュールなユーモアといい、露骨に悪趣味なスプラッター描写といい、ピーター・ジャクソンの初期作品が好きな人にはたまらない仕上がり。変身シーンはまるっきり『狼男アメリカン』。やっぱりCGと違ってフィジカルな特殊メイクは最高ですな。
この短評にはネタバレを含んでいます