シラノ・ド・ベルジュラック (2007):映画短評
シラノ・ド・ベルジュラック (2007)顔じゃないよ、文才だよ! イケメン好き女子、猛省必至。
2007年のブロードウェイ話題作が見られるとは、夢のよう。D・ルヴォー演出なので、前衛的かもと身構えたが、ユーモアたっぷり。K・クライン演じるシラノの朗々とした語り口や比喩的なセリフに思わずクスリだし、J・ガーナーのロクサーヌもおてんばでチャーミング。クリスチャンを美男なだけのデクの坊にしなかったD・サンジャタの解釈もうれしい驚き。やっぱり男は顔じゃないんだよ! イケメン好き女子はこれ見て、猛省してね。さまざまなショット&アングルを駆使しているので舞台劇とは異なる味わいだが、安い席しか買えない私にとっては衣装や照明などのディテールがしっかりと見られる映画版はありがたい限り。
この短評にはネタバレを含んでいます