ブラインデッド (2018):映画短評
ブラインデッド (2018)心理描写で見せるインディーズ系ゾンビ映画
荒涼とした辺鄙なカナダの田舎で、突如として原因不明のゾンビ感染が拡大。放置された救急車で意識を取り戻した男性(視覚と記憶に一時的な障害あり)とパトロール中の女性警官(妊娠中)が、状況を把握できないまま農家に立て籠もって決死のサバイバルを試みる。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』や『ウォーキング・デッド』などゾンビ物の要素を寄せ集めつつ、ポランスキー的なパラノイア渦巻く心理恐怖劇として仕上げた作品。それだけにホラー映画としては極めて地味だし、超低予算ゆえの安っぽさも否めないものの、極限下の疑心暗鬼にある者同士がお互いの身体的ハンデを補い助け合う人間ドラマは意外と悪くない。
この短評にはネタバレを含んでいます